小説/詩

歓喜な色を潜める事もせず、

彼女は私に笑みを浮かべては、その白雪のような冷たい頬を赤く、熱く染めあげた。 同じ空間に居ると云うのに、彼女と私の周りだけが異様に熱い。 年季の入った気に入りのヨレたシャツが肌に張りつき、長年連れ添った相棒を持つ右手の汗にも嫌悪感を持つ。 何…

花束を贈ろう

貴方に一片の思いを込めて、私は花束を贈ろう。 貴方から見て、この花はどんな言葉を伝えるのだろうか。 将又、私同様に、何一つも発しないのだろうか…。 鮮やかにめかし込まれたリボンがまるで、宙に舞う二対の蝶のようだ。 美しく巻かれた包装紙が、子を抱…



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林 由貴