【神聖/創造史.白の書】

白のみの世界に,潤った黒い種が天から産み落とされた


1/0:1
その白の世界は何もかもが空虚で,白しか無い世界に
黒の種が存在して居た

その黒の種は白の世界に根を下ろし,そんな黒の種に
戸惑いながらも白の世界はその黒の種を受け入れ,
そして,黒の種を深く愛で入れた


1/0:2
白の世界に愛された黒の種は健やかに育ち,そして
黒の美しい大樹へと姿を変えて見せた

黒の種は此処まで育ててくれた白の世界に深く愛し,
白の世界を深く…より深く,全てに感謝する黒の種に
白の世界はより一層深く愛で入れ,その極上に美しく
も重い愛で,黒の種は六つの大花を産み出した

白の世界との愛の証として,種と世界は大いに喜んで
はその実りを深く愛で育てたその中で深い葛藤を
味わう事も知らずに…


1/0:3
種と世界が愛で育てた六つの美しき大花は大いなる
実りへと姿を変え,そして一つの実りから六つの種が
一つに詰まった種袋へと変わる頃には,黒の種は
少しずつ枯れ始めて行った

黒くも美しい大樹から少しずつ,その黒い葉を
落とす黒の種を昔変わらず愛で入れる白の世界に
黒の種は胸震わし,そして深い愛と共に,より深く
懺悔をした

使命を終えた黒の種は永久を生き続ける白の世界
を残して死ぬ--------…,その真実を白の世界は
今まで知らずに,黒の種を深く愛し続けたと云う
真実を…

永久に生き続ける白の世界と,一度きりの死に行く
黒の種の,永久の愛の末路…
二つの愛の結晶で在る,六つの黒の種袋を白の世界
は全てを喰らった

自身の使命の為に,死を選ぶ黒の種の為に我が子を
喰らい,膨大な養分と自身の養分を一緒に枯れ行く
黒の種に送り戻す筈だった

愛する黒の種とずっと側に居たいだけだった…

だがそんな白の世界の純粋なる思いを初めて黒の
種は白の世界を拒絶し,それに激怒した白の世界は
黒の種を全て喰らい尽くしては,そして粉々に
破裂した

全てを喰らった膨大の養分は白と同化した黒の種
の殻に覆われて一つの"太陽惑星"と成り,喰らった
六つの種袋は惑星へと変わりて,最後に黒と同化
した美しい白の世界は"宇宙"と呼ばれる様に
成ったのだ--------…


そして宇宙は泣いた,一粒の雫を大地に落として…

そして目覚めるのだ,この宇宙を創造する
第一創造主を…

そして始まるのだ,全ての創造史が産声を
高らかに上げながら,
終わりの無い夢を見るのだ--------------…

 

 

 

 



Copyright(C)2020.tankyu-nichiwa. https://www.yuki67hayashi.art/

林 由貴