小説/詩(Novels/Poems)

「この子はね…。私の長年のパートナーなんだよ。」 皺(シワ)深くも信頼しきって居る穏やかな顔つきに、私は 思わず笑みを浮かべながらも下を向く。 そして負ける。 気難しくも人間嫌いな助教授が唯一心を許して居るのは私では 無くて この子 だった。私には毒を…

揺らぎ

愛して居たのだ、求めて居たのだ 高さが在れば必然的に谷底が在るように、生まれるように、 目に見えるモノが全てでは無いように、 何よりも深く愛して居たのだ。 なのに何時からだろうか、何故失うのだろうか それは私からなのか、貴方からなのか。 得る事…

…嗚呼、

それが貴方の悲願なのね……ッ! 恍惚とした悦の水源が、渇いた私の杯を思う存分に満たす。それと同様に、硬い強さを表し続ける彼女の青々しさに笑いが込みあげるのと同様に、"したたかさ"も 強さ の一つだと云う認識が不足して居る青き愚かさが非常に不愉快で…

人生初の

ボイスレコーダーを購入しました!!! デバイスが増えると,凄くウキウキるんるんになりますよね(*‘ω‘ *)" セール品の小型器ですが…(笑),案外音は良く,使用目的は"曲の記録用"だったりします 何処も彼処も自然に浮かぶ即興歌ばかりなので,ポンポンと弾け飛ん…

ワルツ(Waltz act,1+act,2)

ワルツ(Waltz act,1) 123,123,123,123...etc.One two three, One two three, One two three, One two three,,, etc. 123,123,One two three, One two three,踊りましょうlet's dance with me. 123,123,One two three, One two three,私の声でin my voice. 12…

サヌゥルタス(Sanulltas)

サヌゥルタス、サヌゥルタス Sanulltas, Sanulltas, その身を捧げた Sacrificed his own body. 麗しい乙女がサヌゥルタスを愛した A beautiful maiden loved Sanulltas.甘やかな眼差しでサヌゥルタスを見つめ、 She stared at Sanulltas with a sweet eye,バ…

究極の

オリジナル恋愛ソングが出来てしまった…。 これ程までに乙女に愛されたサヌゥルタスよ、永遠に…。(笑) オリジナル(日本語)が良いのか,拙い翻訳の英語版が良いのか悩み中で,オリジナルでは↓↓↓ "サヌゥルタス、サヌゥルタス、 諦めたまえ サヌゥルタス、サヌゥ…

一口小説は如何ですか?

「…ッお前なんて、お前なんて初めから大嫌いだった!!!」 初めて聞いた言葉だった。初めて知った悲痛なる思いだった。 この心臓を鈍器で殴られた方が未だマシだと思えるような烈々な痛みで殴打され、まるで、彼の言葉一つ々々に連なって込められた弾丸をこの…

唯々眠りたかっただけなのだ、

ほころぶ花々に包まれて、淡く薫る蜜雨(ミツウ)に見送られながらも この悪夢の奥底に立ち住まう楽園に辿り着きたかったのだ 軋む身体に何を問う。 何を求め、何から逃げまどえば良いのだと問うのだ。 この我が身へに、と。 蛹(サナギ)から蝶となる可能性と対とば…

アイカナシヤ

あい、哇(アイ)、娃(アイ)、哀(アイ)、相(アイ)、愛(アイ)、阨(アイ)、 怨(オン)ーーーーーーーーーーー… 喉から強く望んで居るのにも関わらず、自身の口から出て来るのは 言の葉無き熱き呼吸音のみ。この部屋に無情にも響き渡る 睦事じみた戯事。 間(アイ)愛(カナ)しや、 間(アイ)悲(カナ)し…

歓喜な色を潜める事もせず、

彼女は私に笑みを浮かべては、その白雪のような冷たい頬を赤く、 熱く染めあげた。 同じ空間に居ると云うのに、彼女と私の周りだけが異様に熱い。 年季の入った気に入りのヨレたシャツが肌に張りつき、長年連れ 添った傷だらけの相棒を持つ右手の汗にも嫌悪…

花束を贈ろう

貴方に一片の思いを込めて、私は花束を贈ろう。 貴方から見て、この花はどんな言葉を伝えるのだろうか。 将又、私同様に、何一つも発しないのだろうか…。 鮮やかにめかし込まれたリボンがまるで、宙に舞う二対の蝶のようだ。 美しく巻かれた包装紙が、子を抱…



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Master, Yuki Hayashi.