"美しい"だけしか存在しない世界が在って,それを
"美しい"と感じる心は育まれるのだろうか
例えば"汚い"だけしか存在しない世界が在って,
それが"汚い"と嫌悪する心は生まれるのだろうか
例えば"愛する人"だけしか存在しない世界が在って,
唯一の"愛する人"と心繋ぐ事が出来るのだろうか
例えば"終わり"が存在しない世界がそこに在って,
私達の"残す心"は芽吹くのだろうか…
結局心に響かないモノは虚しくって,砂糖菓子ばかり
を売る世間に矢を放ちたくて堪らなくなる時が
有って,全てをぶっ潰したい衝動に駆られて作品を
創り上げ続ける私は紛れも無く狂ってる
描きたくないのに描かされる時が唯々在って,嫌だと
わめきながらも机に向かう滑稽さに顔を歪ませた 過去が在って,
終わった様々な作品や完成した作品は後に口づけを
して,ネーム諸共全てを破り捨てては物質から切り
離して物語を天に還す儀式めいた作業も含めて,
誰にも理解されないと今でもそう感じて居る
"あなたは本物だ"と声に出されても,私の作品が心に
響かなきゃ意味が無くって,"アインシュタインの
ような天才"だと言われても,世間で云うような天才
では無くって,もっとドロドロとした"何か"だと
思ってる
もしも人が求めるような天才だと言うのなら,過去も
含めてあまりにも孤独で苦悩に満ちてると思う
少し淋しくなったお話